丸紅グループの通信事業者である米ヴェクタントと東京ガスが出資する,第一種電気通信事業者のメトロアクセス(http://www.vectant.co.jp/ma/)は10月1日,イーサネット・インタフェースによる帯域保証型の専用線接続サービス「高速イーサネット専用サービス」を開始する。提供エリアは東京都千代田区,中央区,新宿区,港区と横浜市のそれぞれ一部地域。用意する帯域は2M/4M/6M/8M/10M/50M/100Mビット/秒の7種類。

 高速イーサネット専用サービスは,二つの拠点間を結ぶ専用線,あるいは一つの拠点からのインターネット接続用回線として利用する。「価格が大幅に安くなっているイーサネット接続機器を利用することで,従来の専用線に比べて安価で高速な回線の提供を実現した」(メトロアクセス)ことが特徴。たとえば東京-大阪間を接続する場合,高速イーサネット専用サービスは高速デジタル専用線に比べて「同じ料金で6倍強の帯域を利用できる」(メトロアクセス)。拠点間の接続回線には光ファイバを利用する。

 料金は,アクセス回線料金と中継回線料金の二つからなる。アクセス回線料金は接続する拠点ごとに必要で,10Mビット/秒の場合1拠点当たり5万9000円。接続する回線ごとに必要な中継回線料金は,接続距離に応じた料金体系となっている。たとえば10Mビット/秒の場合15km以内で14万円。

 メトロアクセスは,都心部を中心にサービス提供エリアを順次拡大する。東京都や神奈川県,千葉県,埼玉県といった関東エリアのほか,愛知県や大阪府,京都府,兵庫県などの都市部でも,準備ができ次第サービスを開始する予定という。

大和田 尚孝=日経コンピュータ