マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン(http://www.mercury.co.jp/)は10月中旬から,Webサイトに大量アクセスなどの“負荷”をかけて応答性能などをテストするツール「LoadRunner」の新版を出荷する。通常のWebサイトだけでなく,Media PlayerやRealPlayer向けのマルチメディア・コンテンツを含むWebサイトをテストの対象に加えたことが売りものだ。

 「ブロードバンドが本格化すれば,ストリーミング技術を利用したWebサイトが数多く登場してくる。そのようなWebサイトでも,LoadRunnerによってWebサイトのボトルネックを発見しチューニングすれば,大量のアクセスによってダウンするといった事態を防げる」と,米マーキュリー・インタラクティブのケン・クラインCOO(最高執行責任者)は語る。

 マルチメディア・コンテンツを含むWebサイトの応答性能をテストするには,測定用ソフトを搭載したパソコンからインターネット経由でWebサイトにアクセスする。測定用ソフトは,1万人の仮想ユーザーから一斉にWebサイトにアクセスする機能を備える。

 Webサイトを構成する,個々のサーバーの処理状況もテストできる。管理用ソフトによって,Webサーバーやデータベース・サーバー,Media ServerやReal Serverといったコンテンツ配信サーバーなど個々のサーバーの処理性能を測定し,大量のアクセスを処理できない場合の原因究明に役立てることができる。

 管理用ソフトの動作OSはWindows NTまたはWindows2000 。価格は,50人の仮想ユーザーによるテストを行う場合で,560万円から。

西村 崇=日経コンピュータ