酷暑のなか,Webアプリケーション・サーバーの2強が熱い戦いを繰り広げている。世界市場で首位を走るBEAシステムズの日本法人と,2位の日本IBMは8月1日,都内でそれぞれの最新版の説明会を開き,自社製品の優位性をアピールした。日本BEAシステムズは最新版「WebLogic Server 6.1J」を8月31日から出荷する。日本IBMの最新版「WebSphere Application Server Version4」の出荷も,ほぼ同時期に始まる模様だ。両製品の戦いが,ますますヒートアップすることは確実だ。

 WebLogicとWebSphereの最新版に共通するのは,「Webサービス」向けの標準技術にいち早く対応したこと。いずれも企業間電子商取引(BtoB)市場を強く意識したものである。Webサービスとは,異なるWebシステムを連携させ,顧客に一つのWebサイト上でさまざまなサービスを提供するための仕組みのこと。WebLogicとWebSphereは,Webシステム間でXMLデータをやり取りするための通信プロトコル「SOAP」など,Webサービスで利用される複数の標準技術に対応する。

 WebLogicの価格は現行バージョン(6.0.1J)と同じく,1プロセサ当たり198万円。WebSphereの価格は未定。(川又 英紀=日経コンピュータ)

日経コンピュータの8月13日号では,Webアプリケーション・サーバーの最新動向を詳しく紹介します。ご期待ください。