ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC(http://www.cw.com/jp/)は東京都江東区に地上8階建て,床面積は1300平方メートルのデータセンターを新設した。6月1日から運用を開始する。データセンターのビル内に空調設備や発電設備,監視カメラ,運用監視ルームを設置してある。非常時にはバックアップ用バッテリで連続3時間,発電機で18時間の給電が可能。開設に投じた総費用は75億円という。

 新しいデータセンターの稼働に合わせて,ケーブル・アンド・ワイヤレスIDCは運用監視サービスを強化する。「従来からあったサーバーの稼動状況を監視するサービスだけでなく,アプリケーションの動作状況を監視したり,あらかじめ契約で取り決めたトラブルに対処するサービスも提供していく」(三浦剛志インターネット企画開発部長)。

 このほか今夏には,インターネットを使ってサービスを提供しようとするユーザーに,サーバー・ハードや運用監視サービスをまとめて提供するサービス「マネージド・ホスティング・ソリューション」を開始する。ユーザーがサービス開始時に,サーバーを購入する必要がなく,サーバー利用料を毎月支払えば済む。このサービスでは,サービスの品質を保証するSLA(サービス・レベル・アグリーメント)契約を結ぶことも可能で,ケーブル・アンド・ワイヤレスIDCがシステムの導入期限やネットワークの可用性,サーバーの可用性を保証する。

坂口 裕一=日経コンピュータ