人材派遣大手のテンプスタッフが,LinuxとJavaのスキルを備えた人材を教育してから派遣する新事業を8月から開始する。新事業は,テンプスタッフ子会社のエクスト(http://www.tempstaff.co.jp/ex-t)が担当する。インテルが研修体制の整備や,人材の受け入れなどで協力する。
エクストは,インテル・アーキテクチャ上で動かすLinuxや,Javaアプリケーション開発に精通した人材を育成し,派遣する。インテル,Linux関連事業を得意とするテンアートニ,Javaアプリケーション開発を手がけるイーシー・ワンとファモティクらと共同で教育制度を整備する。
登録した派遣スタッフに対する教育期間は2カ月。システム開発プロジェクトに送り込んだ派遣スタッフに対する教育も継続して実施する。これにより,「エクスト出身の技術者のレベルアップさせ,他社の技術者との差別化を図っていく」(エクストの上園裕二マーケティング本部長)。
エクストの資本金は9000万円。出資比率はテンプスタッフが90%,これまで社内システムの共同開発などでつきあいのあった大塚商会が10%。社員数は10人でスタートする。テンプスタッフの篠原欣子社長は,「国内で今後も需要が見込める分野であるため,子会社の中でも最も力を入れて,エクストをバックアップしてく」と意気込む。
エクストは8月から業務を開始した後,第一弾として10月に10人のLinux/Java技術者を派遣する。その後,1カ月に10人のペースで技術者を市場に送り出す。初年度の売上高目標は1億5000万円。(戸川 尚樹=日経コンピュータ)