「このままでは限界」と8割が回答〜ITプロ1600人のストレス調査から
ITプロフェッショナルの約80%が,今のペースで仕事を続けるとストレスが限界に達すると感じている−−「ITプロフェッショナルのストレスに関する調査」によると,“心の健康”に強い危機意識を持つITプロフェッショナルが極めて多いことが明らかになった。
この調査は日経コンピュータがIT Proの協力を得て3月下旬から4月上旬にかけて実施したもの。このほど最終集計結果をまとめた。それによると「今のペースで仕事を続けるとストレスが限界に達すると思うか」という問に対し,「強くそう思う」が28.1%,「そう思う」が51.6%に達した。「そうは思わない」と回答したのは20.3%である。
年齢層別で分析してみると,ストレスの限界を意識する人が最も多かったのは30代。「そうは思わない」と回答した割合が一番少なく(17.7%),かつ「そう思う」と回答した割合が一番多かった(54.2%)。「強くそう思う」と回答した割合が最も多かったのは20代(30.4%)だったが,30代も28.1%いた。詳細は省くが,職務上の役割別の分析結果を考え合わせると,「30代」かつ「リーダー補佐」という立場の“中間層が最もストレスを強く感じている実情が浮かび上がった。
一方,こうした働く側の危機意識に対し,企業側の取り組みは遅れている。「勤務先は,カウンセリング・ルームを設置するなどストレス対策に取り組んでいるか」を聞いたところ,積極的に取り組んでいると回答したのは6.2%。「取り組みを強化しつつある」(16.2%)を合わせても2割強しかなかった。
逆に「取り組んでいない」は63.1%に上った。残る14.5%は「知らない,または分からない」。回答者が知らないのは取り組んでいないのも同然と見なすと,4社中3社がなんの取り組みもしていないと言える。
調査の有効回答数は1678。回答者の分布は,年齢層別に見ると20代以下が36.4%,30代が45.3%,40代が14.6%,50代以上が3.6%だった。性別では男性が圧倒的に多く92.5%,女性は7.5%。勤務先はITベンダーが70.8%,ユーザー企業が29.2%という比率だった。
(高下 義弘=日経コンピュータ)
◆日経コンピュータ5月7日号の特集記事では,より詳細な調査結果や,心の病に陥ったITプロフェッショナル4人の症例,さらに心の健康を守るためにITプロフェッショナルがとるべき対策などをまとめました。ご一読いただき,ご意見をお寄せ下さい。
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