Palm用の周辺機器 パーム コンピューティング(http://www.palm-japan.com/)は4月23日,大塚商会や新日鉄ソリューションズをはじめとするシステム・インテグレータ11社と協力して,法人市場に本格的に参入することを表明した。各インテグレータがPalmを活用した業務システムを提案・開発する。パームは対して,開発環境の提供やプログラマ向への教育などでインテグレータ各社に協力する。

 併せてパームは,業務利用に向く新型のPalm端末2機種を発表した。モノクロ液晶パネルを備える「m500」と,反射型TFTカラー液晶を搭載する「m505」である。いずれも出荷開始は5月末。2機種ともSDメモリー・カード・スロットを装備し,業務アプリケーションや大容量データを格納できる。

 このほかSDメモリー・カード・スロットに挿入して利用する,Bluetoothの通信モジュールや,PHSカード,デジタル・カメラなども周辺機器ベンダーが商品化する見通し(写真)。「サードパーティの協力を得て,ハンディ・ターミナルの市場にも切り込んでいきたい。ハンディ・ターミナルは高価なため,十分な台数を導入できていない企業がたくさんある」とパームの青山満男営業部長は意気盛んだ。

坂口 裕一=日経コンピュータ

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