2000年11月の開業から約半年が経過したアマゾンジャパンは4月17日,iモード携帯電話を使った書籍販売を開始した。NTTドコモの公式サイト上ではなく,アマゾンの独自サイト(http://www.amazon.co.jp/i)上で,書籍を検索・購入できるようにした。対象となる書籍は,通常のインターネットと同じ170万タイトル。4月30日までにiモード経由で注文した場合,書籍の送料は無料にする。

 米アマゾンは現在,「Amazon Anywhere」と呼ぶスローガンのもと,インターネットだけでなく,携帯電話や携帯情報端末からでも注文を受け付けられる環境作りを世界各国で進めている。特に,携帯電話が普及している日本市場に関して,大きな期待を寄せているという。

 ただし,秘密主義で知られるアマゾンの経営方針は日本法人においても一貫している。iモード書籍販売の発表会の席上でも,「インターネットと携帯電話からの注文の割合がどれぐらいになりそうか」,「iモードによる日本での売り上げ目標は」といった記者からの質問に明確な回答はなかった。アマゾン日本法人の開業後半年間の販売実績も公表しなかった。(川又 英紀=日経コンピュータ

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