AT&Tグローバル・サービス(http://www.attgns.co.jp/)は,ネットワーク上でやり取りするデータを暗号化して,データ通信のセキュリティを高める,VPN(仮想私設網)サービス「ユニバーサル VPN」サービスの提供を5月から始める。24時間365日体制のヘルプデスク・サービスや,ネットワーク監視などの運用管理サービスを標準で提供することが特徴。同社の八剱洋一郎社長は,「専用線以外の新しい通信インフラが出てきて,ネットワークの管理がどんどん複雑になってきている。こうした時代には,単に回線だけを提供してもビジネスにならない。ネットワークの運用管理もまとめて提供する必要がある」と語る。

 ユニバーサル VPNは企業の本支店間,あるいはグループ企業間を専用線やATM回線で接続し,データを暗号化して送受信するサービス。毎秒64k~6Mビットの速度でデータ通信ができる。物理的な回線と,アクセスポイントは,AT&Tグローバル・サービスに資本参加しているNTTコミュニケーションのものを利用する。

 標準の運用管理サービスを使って,ユーザー企業はWebブラウザから回線の使用状況や,各拠点に設置してあるルーターの動作状況を確認できる。このほかAT&Tグローバル・サービスは,回線の使用状況などを基に,回線増設の計画立案などを支援するコンサルティング・サービスをオプションで提供する。

 ユニバーサル VPNの料金は,データ通信速度が毎秒64kビット,アクセス・ポイントまでの距離が15キロ以下の場合で,1拠点当たり月額3万1000円から。

栗原 雅=日経コンピュータ