ロータスは3月2日から,インスタント・メッセージング機能やアプリケーション共有機能などを備えた,共同作業支援ソフトの新版「Sametime R2.0」を販売する。R2.0の特徴は,動画や音声をリアルタイムで送信できること。ロータスは,テレビ会議や遠隔教育といった幅広い用途を想定している。

 Sametime R2.0はテレビ会議のインフラとしても使えるため,ロータスはASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)事業者にも採用を働きかける。第1弾として,テレビ会議システムのASP事業を展開するエヌ・ティ・ティ・ダイナミックテレマが4月から,SametimeR2.0を利用したサービスを提供する予定である。

 ただし,現時点ではASP事業者への提供価格は決定していない。3月2日の販売までに決める予定。一般のユーザー企業向けの価格は,1ユーザーあたり3900円。エクストラネット向けのライセンス価格が142万9300円となる。

 ロータスはSametimeR2.0を戦略製品と位置づけており,「3年後にはノーツ/ドミノ・ユーザーの半数にあたる500万ユーザーに普及させる」(安田誠社長)意気込みだ。「テレビ会議など新しい用途が広がり,これからが本格的な普及期になる」と安田社長は見る。Sametimeの現行版は約100社の導入実績があるものの,メッセージング・ソフトとして社内のチャットなどに利用される事例が多かった。

小林 暢子=日経コンピュータ

 

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