ERPパッケージ(統合業務パッケージ)ベンダーの日本ジェイ・ディ・エドワーズ(http://www.jdedwards.co.jp/)は1月30日から,ERPパッケージの新版である「OneWorld Xe」の出荷を開始した。OneWorld Xeの目玉は,「アプリケーションの拡大とインターネット対応」である。

 OneWorld Xeと主要なパッケージ・ソフトと連携可能にすることで,OneWorld Xeを使うユーザーがアプリケーションを拡大できるようにした。具体的には,OneWorld Xe専用のアプリケーション連携ソフト「XPI」を新規に提供する。XPIを使えばOneWorld Xeを,米シーベル製のカスタマ・リレーションシップ・マネジメント・ソフトや,米アリバ製の電子調達管理ソフトなどと連携できる。

 さらに,需要予測や生産計画で利用するサプライチェーン計画用ソフトについては自社で用意した。今回から提供するサプライチェーン計画用ソフトの特徴の一つは「アラート機能」である。「在庫データが設定済みの基準値に比べて異常な数値になった場合,利用者に警告を発する,といったことができる」(日本JDエドワーズの石田雅久マーケティングコンサルティング部長)石田部長)。

 一方,インターネット対応については,OneWorld Xe専用の開発ツールを使うことで,Java版もしくはHTML版のシステムを生成できるようにした。この場合,クライアント側に専用ソフトをインストールする必要がなく,Webブラウザさえあればよい。企業情報ポータル(EIP)機能も提供する。EIP機能により,OneWorld Xeによる業務や電子メールなどを,Webブラウザ上で一括して処理できる。(戸川 尚樹=日経コンピュータ

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