リコーは1月22日,コピーやファクシミリ,プリンタなどの機能を統合したデジタル複合機向けの新しい文書管理体系「リコー ドキュメントハイウエイ構想」を発表した。複合機のAPIを他社にも公開し,XMLによるデータ交換を可能にする。これにより,顧客や外部のベンダーが開発する業務アプリケーションや,グループウエアや文書管理システムなどの間で,情報共有やシステム連携を容易にする。

 「ドキュメントハイウエイ」に準拠した製品では,コピーやファクシミリの原稿を読み取って,パソコンの出力データと統合してハードディスクに保管し,パソコンや携帯情報端末(PDA),外部のシステムなどと必要に応じてやり取りできる。例えば,外出先から携帯電話で複合機にアクセスし,必要なデータを引き出して,第3者に配信する,といったのことが可能になる。

 リコーは今後発売するデジタルネットワーク融合機器を,この体系に移行する予定。第一弾として2月21日に発売する「imagio Neo 350/450」に前述の機能を搭載する。また,連携する文書管理システムとして,「Ridoc Document System」を1月22日より発売する。スキャナから読み取った紙文書と,文書などの電子文書を統合的に管理し,見積書や伝票,図面など文書のタイプを自動的に識別して登録する機能を備える。全文検索機能も持つ。

小林 暢子=日経コンピュータ

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