日商エレクトロニクス(http://www.nissho-ele.co.jp/)は12月18日から,Webサイトの応答時間を測定するサービスを開始する。「Webサイトの利用者が感じるWebページの応答時間の長さは,社内のWebシステムだけを監視しているだけではわからない。このサービスを使うことで,測定用のソフトなどを導入しなくても,Webサイトのパフォーマンスをチェックできる」と,日商エレクトロニクスの宗尾司インターネット事業推進部長は主張する。

 このサービスは,米キーノート(http://www.keynote.com/)が開発した測定システムを利用して提供する。サービスの運営もキーノートが担当する。サービス内容には,Webページを表示する時間がある一定値を超えると,管理者に警告メールを送信することも含まれる。別契約で,電子商取引サイトにおける決済手続きといった,トランザクション処理の応答時間を測定することもできる。測定結果は毎日,集計し,電子メールでWebサイトの管理者に通知する。このほか利用者専用のWebサイトでは,測定結果をリアルタイムで閲覧できる。月額料金は,1ページあたり2万5000円から。

 Webページの応答時間は,東京にあるISP3社(IIJ,PSInet,NTTPCコミュニケーションズ)に設置した専用サーバーで測定する。専用サーバーは,3分~1時間ごとに,契約先のWebページの応答時間を測定して,結果を米カリフォルニアにあるキーノートのデータ処理センターに送信する。処理センターは,各サーバーから送られてきたデータを集計して,Webサイトの管理者に通知する。国内だけでなく,キーノートが海外100カ所に設置した専用サーバーを使って,海外からWebページにアクセスしたときの応答時間も測定できる。

 併せて,日商エレクトロニクスは,Webシステムの応答性能を改善するための,システム再構築サービスも提供し始めた。こちらは沖電気工業の子会社アイピイ・ネット(http://www.i-p-net.co.jp)が,実作業を担当する。

西村 崇=日経コンピュータ

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