仏ブルは,NECが開発中のIA-64プロセサ搭載サーバー「AzusA」のOEM供給を受け,IBMのUNIX「AIX」を搭載して販売する方針を固めた。NEC製ハードの上でIBM製OSが稼働するという,極めて珍しい組み合わせのサーバーが,早ければ2001年4月にもお目見えすることになる。IBMは2001年4月にも出荷するAIXの次バージョン(AIX 5L)から,AIXをIA-64プロセサ上で稼働できるようにする。

 ブルはAIXを搭載するNEC製サーバー機のブランド名をまだ決めていない。ブル日本法人の広報は「現在販売しているUNIXサーバー『Escala』とは異なるブランド名にする」としているが,「Escalaの後継機に位置付ける」(NEC関係者)可能性もあるようだ。EscalaはIBMの64ビット・プロセサ「PowerPC」を搭載するサーバー機で,OSとしてAIXを使う。IBMからOEM供給を受けているモデルと,ブルが自社開発したモデルの2タイプがある。

 AzusAは,米インテルが開発中の64ビット・プロセサ「Itanium」を最大16個搭載できる大型サーバー。異なる種類のOSを同時に複数稼働できることが特徴である。NECは国内では,AzusAにHP-UX,Linux,Windows 2000を搭載して販売する方針だ。
森 永輔=日経コンピュータ編集

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