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「.NETは業界全体にメリット」,米マイクロソフト上級幹部が力説

2000/12/04

米マイクロソフトの最古参レイクス副社長 米マイクロソフトのグループ担当副社長であるジェフ・レイクス氏が,日経コンピュータとの単独会見に応じ,同社の次世代戦略「Microsoft.NET」の意義と,実現に向けての取り組みを語った。レイクス副社長はOfficeやBackOffice,Visioといった企業向け製品,そして音声認識や手書き文字認識といった技術開発に関する責任者であり,マイクロソフトの最高意思決定機関である経営幹部会のメンバーに名を連ねる最高幹部。幹部の流出が続くマイクロソフトにあって,20年近く同社に勤める最古参の一人である。

 Microsoft.NETはWeb上に分散したアプリケーションやサービスを組み合わせたシステムをASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)方式でユーザーに提供するもの。アプリケーション・サービスの充実度が,そのまま顧客企業にとってMicrosoft.NETの利用価値につながる。それだけに,「この戦略を実現し,成功に導くには,できるだけ数多くのパートナ企業や顧客企業が,幅広くMicrosoft.NETを支持してくれることが必要だ」とレイクス氏は力説する。

 パートナ企業の重要性について,レイクス副社長は,Windowsの普及を例に挙げた。「ちょうど10年前,次世代OSの本命はマイクロソフトのWindowsかIBMのOS/2かという議論があった。当時は,誰もがIBMの肩を持っていたが,実際はWindowsは成功を収めることができた。Windowsは使いやすい開発環境を用意したことで,パートナの広範な支持を取り付けたことが勝因だった」。

 レイクス副社長は,「Microsoft.NETは,アプリケーションの開発手法やサービスの提供形態,そしてビジネスのソリューション(問題解決策)そのものを,ドラスティックに変える。これにより,パートナ企業にはビジネス・チャンスが飛躍的に拡大する」と強調する。Microsoft.NETの世界では,Web上に存在する様々なアプリケーションがASPサービスの部品(コンポーネント)として,協調して動作する。こうしたサービスを開発するために,パートナ企業は「サービス・コンポーネントを,社内外の区別なく自由に利用してWebベースのサービスを開発できる」(レイクス副社長)。

 Microsoft.NETにおけるこうした開発スタイルを実現するために,レイクス副社長が「最も重要なマイルストーン」と位置づける製品が,次期開発ツール群の「Visual Studio.NET」である。Visual Studio.NETでは,「Web上のサービス・コンポーネントを,マウスでドラッグ&ドロップして組み合わせることが可能だ」。マイクロソフトは日本でも2001年初めには,Visual Studio.NETのβ版を配布し始める見通し。

玉置 亮太=日経コンピュータ

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