EAIソフト・ベンダー大手の米ウェブメソッド(http://www.webmethods.com/)は11月30日に日本市場での営業の本格展開を宣言するとともに,近い将来日本法人の株式を公開する意向を明らかにした。ウェブメソッド日本法人の小泉明正社長は,「当社は今後1年間で150人の日本人スタッフを採用する予定だ。大量の人員確保のために,米本社だけでなく日本法人の株式のストックオプションを活用する」と語る。

 ウェブメソッド日本法人は,株式公開を前提に,現在1000万円の資本金を2001年中に大幅に増資する。パートナー企業などからの出資を受ける。同社製品のローカライズを担当したNTTソフトウェアやソフトバンク・グループなどの出資が予想される。

 日本オラクルが1999年に株式を公開して以降,ウェブメソッドだけでなく,いくつもの米国のソフト会社が日本での株式公開を前提にパートナー企業などによる出資を進めている。ERPパッケージ・メーカーの米ピープルソフトや,B2Bソフトの米アリバも,パートナー企業の出資を受けて日本市場での株式公開を実施する予定だ。

 ウェブメソッドの製品は,単に企業内のアプリケーション間だけでなく,複数のマーケットプレースを接続するB2Bのインテグレーション・ソフトとしても利用されている。すでに米国では500を超す企業が同社製品を利用しており,2000年度の売り上げは前年度の300%超に当たる200億円以上に達する見込みだ。

中村 建助=日経コンピュータ

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