米NCRのフォーネル副社長 「インターネット・ビジネスの浸透によって,すべての企業が顧客と直接向き合うようになる。これにより,データ・ウエアハウスを駆使して,顧客の状況を把握することの重要性はいっそう高まるだろう」。こうした見解を披露するのは,米NCRで,データ・ウエアハウス向けデータベース・ソフトTeradata(テラデータ)のマーケティングを担当するルース・フォーネル副社長だ。「顧客の購買履歴を監視するだけでなく,キャンペーンの効果測定やサイトの訪問履歴の分析など,あらゆる局面でデータ・ウエアハウスが必要になる」と力説する。

 もちろんフォーネル副社長は,自らが担当するTeradataのアピールも忘れない。「インターネット・ビジネス向けのデータ・ウエアハウスでは,扱うデータ量が従来よりも飛躍的に増えるだけでなく,データの鮮度も高める必要がある。さらに利用者数もこれまでよりも格段に増える。こうしたシビアな要求にこたえられるデータベース・ソフトは,データ・ウエアハウス向けに特化したTeradataだけだ」と主張する。事実,NCRのTeradata事業は,対前年度比36%増という高い伸びを示している,という。「OracleやIBMのDB2と競合しても,データ・ウエアハウス関連の商談ならば,90%以上の確率で,Teradataが勝っている。OracleからTeradataにリプレースしたところ,これまで30時間以上かかっていた分析処理が30分で完了するようになった顧客もいる」と自信を示す。

 米NCRは,今後もインターネット・ビジネスでの利用を見据えて,Teradataの強化を続ける。「スケーラビリティや耐障害性,リアルタイム性をいっそう高める」とフォーネル副社長は語る。

星野 友彦=日経コンピュータ