マーケットプレイス運営会社の米e2open(http://www.e2open.com/)は2001年早々にも,台湾に現地法人を設立する。現在,出資会社の1社である台湾企業,エイサーと話し合いを続けている。早ければ10月末にも正式決定になる見通し。e2openは,米IBM,東芝,日立製作所,松下電器産業などが中心となって,今年7月に発足したコンピュータ・通信機器用電子部品である。

 米e2openが台湾に現地法人を設立するのは,台湾固有の商習慣に対応した情報システムを開発する余力が米本社にはないことが理由だ。台湾国内で発生した取り引きは国内に設置した情報システムで処理した方が効率的である,という判断もある。

 米e2openは,台湾のほか,日本,韓国などでも現地法人の設立を検討している。日本法人については,早ければ10月末に最終的な意思決定をする見通し。韓国法人の設立に関しては,出資会社の1社である韓国LGエレクトロニクスとの間で話し合いが続いている。LG エレクトロニクスは日本メーカーとの取り引きが多いことから,韓国法人は設立せず,日本法人が韓国法人の役割を兼ねる案も浮上しているという。

森 永輔=日経コンピュータ