ウッドランド(http://www.woodland.co.jp/)は10月中旬から,独自開発のXMLエディタ「eSooner DTD Editor」の出荷を開始する。価格を1万5000円と,競合製品の半額以下に抑えたことが特徴。また,Javaで記述されているため,JDK(Java開発キット)1.2.2が動作する環境ならば,OSの種類は問わない。

 eSooner DTD Editorは,XML文書の定義情報「DTD(文書型定義)」を対話形式で設定する機能だけでなく,XML文書の構造を自動解析し,DTDを自動生成する機能を備える。取引先から定義情報が分からないXML文書を送られてきても,抽出した定義情報を使って,再利用できる。
 
 同時に出荷を始める「eSooner Mapping Tool」と併用すると,XML文書と他のリレーショナル・データベース(RDB)ソフトに格納されたデータの相互変換できる。自社システムにほとんど手を加えずに,XMLによる電子商取引を始められる,というわけだ。eSooner Mapping ToolはRDBソフトにJDBC2.0ドライバ経由でアクセスするので,ほとんどの製品を利用できる。CSV形式ファイルとの相互変換も可能。eSooner Mapping Toolの価格は25万円。

 さらにウッドランドはXML文書を含むメールの送受信などをトリガーにして,他のアプリケーションを自動的に起動する製品「eSooner B2B Service Proxy」の開発も進めている。こちらの出荷開始は2001年1月ごろの予定。(星野 友彦=日経コンピュータ