NTTドコモと米AOL(アメリカ・オンライン)は9月27日,戦略提携した(写真,NTTドコモの立川敬二社長(左)とAOLインターナショナルのマイケル・リントン プレジデント(右))。AOL上のコンテンツを携帯電話とパソコンの両方からシームレスに利用できるようにすることが狙い。「まずAOLジャパンのサイトで開始し,反応を見ながら海外のAOLにも展開する」(NTTドコモの立川敬二社長)。ただし実現時期は,現時点では,決まっていない。
 
 今回の提携に併せて,NTTドコモはAOLの日本法人「AOLジャパン」の株式の42.3パーセントを取得し,事実上,支配下に治めた。AOLジャパンの現在のユーザー数は約45万人と伸び悩んでいるが,「NTTドコモとの提携により,新たな急成長軌道に乗りたい」(AOLジャパン)としている。

 NTTドコモとAOLは,AOLジャパンのコンテンツを状況に応じて,パソコンとiモード携帯電話を使い分けわれるように改良していく。オークション・サイトを例に取ると,パソコンは商品の登録だけに使い,入札状況の確認や,入札希望価格の変更指示はiモード携帯電話からできるようにする。

こうしたコンテンツの提供に先だって,両社はAOLが提供している電子メール・サービスやインスタント・メッセージ・サービスにiモード携帯電話からアクセスできるようにする。 (坂口 裕一=日経コンピュータ