動かないコンピュータForum


動かないコンピュータ・フォーラムの
主旨と参加ルール

【主旨】

 「動かないコンピュータ」とは、当初の構想や計画通りに動かない情報システムのことである。システム開発プロジェクトの遅延や打ち切り、稼働後のシステム・ダウンあるいは情報の漏洩など、動かないコンピュータの事例は広範囲にわたる。

 動かないコンピュータは、情報化社会が生み出す鬼子と言える。コンピュータの誕生以来、21世紀の今日まで、動かないコンピュータが消滅したことはない。企業規模の大小、業種業態を問わず、動かないコンピュータは常に姿を見せる。

 日経コンピュータは創刊以来、定期コラムとして「動かないコンピュータ」を連続掲載してきた。一時掲載を中断していた時期もあったが、2001年の初頭から「誤算の検証」という名称で連載を復活し、現在も「誤算の検証/動かないコンピュータ」として報道を続けている。

 「誤算の検証」としたのは、「情報システム自体はきちんと動いているが、所定の経営上の効果が得られていない」という事例も取り上げるためである。経営に効果をもたらしてこそ、情報システムは存在価値がある。しかし、ともすればシステムを動かすことに気をとられ、本来の狙いはおろそかになっている事例が散見される。

 動かないコンピュータを撲滅するための取り組みは古くからある。情報システムを利用する企業の経営者や情報システム部門、そして情報システム構築を生業とする大手コンピュータ・メーカー、システム・インテグレータ各社は、動かないコンピュータ対策に全力を上げてきた。

 しかし動かないコンピュータは手強い敵である。難敵をうち破るには、情報システムに関心を持つ諸賢の知恵と経験を集めて、闘いを挑まなければならない。

 そこで、動かないコンピュータにまつわる様々なテーマを幅広く議論し、考えることを目的とするフォーラムをここに開設する。ぜひとも多くの方のご参加をお願いしたい。

 記事はおおむね月2回、新規掲載する。まず、あるテーマについて問題を提起する記事を掲載し、その記事の最下部にある「Feed Back!」欄で読者の皆さんから意見を頂戴する。いただいた皆さんからのご意見も、原則として「Feed Back!」欄で公開していく。2~3週間後、読者の方の意見を基にした総括記事を掲載する。ここで議論の区切りがついた場合は、別のテーマを掲げて、新たに議論を始める。必要があれば、同一のテーマを継続したり、そこから派生したテーマで議論を続ける。

 繰り返しお願いしたい。議論をより有意義なものにするために、皆さんの力をぜひお借りしたい。質問・意見・反論・提言などをお寄せいただきたい。

フォーラム主宰・運営
日経BP社 日経コンピュータ編集
中村 建助


【参加ルール】

 本フォーラムに質問・意見・反論・提言などをお寄せいただく場合のルールを、下記のように定めさせていただきます。2003年4月から、一部改定しました。

良識ある発言を
 特定の法人や個人を誹謗中傷するような内容や、公序良俗に反する内容の書き込みは受け付けません。一度掲載した後でも、上記のルールにそぐわないメッセージがあると判明した場合には、掲載後も削除することがあります。ご了承願います。

 従来の「動かないコンピュータ・フォーラム」では、日経コンピュータの読者の皆さんに限定して、実名と立場を明確にした上で発言を書き込んでいただいておりましたが、このほど「Feed Back!」欄を使って投稿していただく形式に変えるのに伴い、ルールを変更しました。

 今後は、実名や所属組織の概要なしで書き込んでいただいて構いません。もちろん、引き続き実名、所属組織の概要を「Feed Back!」欄に書き込んで頂ければ、歓迎いたします。ハンドル・ネームを利用されても構いません。

 いただいたご意見は、本フォーラムのほか、本誌Webサイトおよび本誌編集部発行の「日経コンピュータ Express Mail」、日経コンピュータ本誌、縮刷版など日経コンピュータ本誌の再録媒体において掲載させていただくことがありますので、ご了承ください。それ以外への転用は致しません。



バックナンバー(2003年3月までの記事は、読者限定です)