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RFIDシステム構築のための7原則−−タグが生む大量データから“情報”を取り出す(第1回-1)バラバラなデータを意味のあるイベントへ
米プログレス・ソフトウエア
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最近の報道からは異なる印象を持つかもしれないが,RFID(Radio Frequency IDentification)技術は新しいものではない。無線ICタグ(RFIDタグ)が登場したのは第二次世界大戦中で,連合国の航空機が,友軍機からのレーダー呼び出しを認識するために,RFID技術を使うトランスポンダを搭載したのが初めてだった。以来,無線ICタグのサイズとコストは「ムーアの法則」に従って小さくなり,今ではカミソリ刃の包装に張り付けられるまでになった。とはいえ「イージー・パス」のような高速道路の料金自動徴収システムからオートメーション化した製造工場まで,無線ICタグが商用に使われるようになったのはここ数年のことである。
2003年,米ウォルマート・ストアーズなどが納入業者に無線ICタグの採用を義務付けたことによって,メディアによる報道合戦が引き起こされた。このような義務付けは,無線ICタグがビジネス最適化の新時代を築いていく可能性があることを実証した。米プロクタ・アンド・ギャンブル(P&G)なら在庫基準が即座に分かり,米ジレットならカミソリの刃の盗難が解消され,ウォルマートならバーコードの読み取りに伴う労働力を削減することによりサプライチェーン・コストをさらに抑制できるという時代である。毎日何百万回と積み上げられるこうした価値は結果的に途方もない価値へとつながっていく。だがそれも始まりに過ぎない。監視に重きが置かれる有形アイテム——航空会社が安全性向上のため監視する手荷物,リアルタイムの監視下におかれるアルツハイマー病患者,偽造を減らすべき医療出荷品——にかかわるいかなるものにも無線ICタグが影響を与えると予見する者もいる。
だがあらゆるチャンスには難題が伴う。無線ICタグも例外ではなく多くの難問が突き付けられている。登るべき最大の山の一つは,無線ICタグが生み出す膨大なデータの処理だ。ウォルマートが無線ICタグを店内に導入すれば,米国議会図書館全館で収蔵されているのと同量のデータが3日間で生み出される可能性がある(米リテール・フォワード[編集部注:小売情報・戦略を専門とするグローバル経営コンサルティング・市場調査会社]のアナリスト,ジム・クロフォード氏の推定に基づく)。しかもそれは,ウォルマートほどの規模を持つ企業に限った問題ではない。無線ICタグをささやかに導入しただけでも,急速に変化するデータが1日に何ギガ・バイトも生じていく。無線ICタグ・データの量と生成スピードは既存の技術インフラの受容能力を超える見通しだ。
大量のデータを高速に取り込むことは最初の一歩に過ぎない。ウッディ・アレン氏はかつてこう言った。「速読の授業を取ったら,『戦争と平和』を20分で読めた。ロシアについての話だったよ」。無線ICタグの大量データから学べることが最も一般的な結論に過ぎないのなら,そのデータの価値は失われてしまう。それはまるで,有益な情報がぎっしり詰まった250ギガ・バイトのディスク・ドライブを調べて,単に1万424個のファイルが入っていると結論付けるようなものだ。無線ICタグのイベントを単に取り込むだけだと,価値の大部分は失われる。なぜなら無線ICタグの強みは,リアルタイムに得られる知識であって,データの収集ではないからだ。
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