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実験データに学ぶRFID導入の9つのポイント(第3回-3)

金属が近くにあるとどうなる?



 無線ICタグを樹脂に密着して取付けた場合の交信距離の低下率を表1に示した。タグのインレット(樹脂などに封止する前の素材状態をいう)単独での通信距離を100%として表わした。

表1 無線ICタグの背面に合成樹脂がある場合の交信距離
材質 形状 交信距離
ベークライト 100×100×5mm 70%
アクリル樹脂 100×100×2mm 80%
ポリエチレン 100×100×2mm 88%

リーダーの近くに金属がある場合も注意

 リーダー/ライターの背面に金属があった場合も,交信距離の低下を招く可能性がある。少なくとも20cm離すことが必要な製品が多い。

 図2に,オムロンのアンテナの背面に金属物を設置したときの交信距離の低下率を示す。最近では,金属が背面にあってもほとんど交信距離が低下せず,十分な交信距離を確保できるリーダーも発売されている。

図2 リーダー/ライターのアンテナの背面に金属がある場合の交信距離
図2 リーダー/ライターのアンテナの背面に金属がある場合の交信距離
【2004年7月30日訂正】

 リーダーのアンテナの周囲に金属がある場合も注意が必要である。金属との距離が短いと,無線ICタグに対して十分に誘導磁束を放射できなくなり,交信距離が短くなるからだ。

 一般にリーダーなどのカタログに載っている交信距離は,こうした周囲金属などを考慮していないことが多い。リーダーのアンテナの出力容量にもよるが,カタログ通りの交信距離を確保するには,周囲の金属と最低50cm程度離す必要があるのが一般的である。




 [2004/03/23]

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