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実験データに学ぶRFID導入の9つのポイント(第3回-2)金属が近くにあるとどうなる?(4)周囲の金属の影響 (5)使用環境の時系列変化 金属に貼り付けると通信しにくくなる RFIDシステムは,一般に金属に弱い。例えば無線ICタグ,またはリーダー/ライターのアンテナの背面に金属があると,交信距離の低下を招くことなる。これを実際の実験データを使って解説していこう。 なお実験データの測定には,オムロンの無線ICタグやリーダー/ライターを用いた。無線ICタグは,電磁誘導方式で通信する13.56MHz帯の「V720シリーズ」を使った。その実験データから,無線ICタグの一般的な性質をなるべく解説するようにしているが,実際にRFIDシステムを導入する際には他社製品のデータも参照して欲しい。特にマイクロ波方式の2.45GHz帯の製品は性質が異なる面があるので,注意が必要である。なお無線ICタグを単体で比較するときは,リーダー/ライター側の条件をそろえておくことが肝要である。
無線ICタグの背面に金属がある場合の交信距離の低下の割合を図1[拡大表示]に示した。タグを金属に直接貼り付けた場合,タグと金属間の距離は0であり,ほとんど通信できなくなることが分かる。1cm離しても交信距離は40%未満になる。5cm離せば90%まで回復し,15cm離すとほぼ100%になる。 金属に貼り付けても通信できるように工夫した「金属対応」の無線ICタグもある。しかしそれでも交信距離が短くなることに変わりがない。 無線ICタグの背面に合成樹脂がある場合も交信距離は短くなる。これは材料の誘電率が無線ICタグの交信周波数に影響を及ぼすためである。雨風などに耐えられるように無線ICタグを樹脂などで封止した製品を使う場合には注意が必要である。 |