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[識者の眼] RFIDは消費者にどう役立つのか(2)書籍に挟んである読者カードなら,次のようにして電子化することが可能だ。書籍に付けたRFIDを携帯電話で読み取ると,その書籍に関する書評サイトに自動的にアクセスできる。この書評サイトで携帯電話を使ってアンケートに答えたり感想を書き込んだりすればいい。このようにして収集された感想が書評サイトで公開されていれば,ほかの人がその書籍を購入するときの参考にもなる。書評サイトのなかで,アフィリエートのような仕組みも実現できそうだ。
(2)無線ICタグが付いた商品を生活のなかで利用する 無線ICタグが商品に付くようになれば,居室の中などで,商品の保管場所を消費者に示せるようになる。保管する棚やタンスなどにもRFIDとリーダーを付けておき,どの商品がどこに保管されているかを消費者に提示できるようにするのだ。消費者は,商品の場所が分からなくなって悩むといったことがなくなる。 そのためには,RFIDのIDの管理方法に工夫が必要だろう。RFIDのIDが数字の羅列のままだと,消費者には扱いづらい。インターネットではIPアドレス(10.0.0.1など)にドメイン名(www.nttdata.co.jpなど)を付けたように,RFIDのIDにもドメイン名のような愛称が必要になる。商品を検索するのに,IDの番号ではなく,自分で付けた愛称を使えるようにするのだ。保管場所の棚などにも愛称を付けて,検索結果もその愛称で示せるようにした方がよいだろう。このようなことを実現するためには,消費者が付けた名前とRFIDのIDとを対応付けて管理できる仕組みが必要である。 食品では,安全性の観点からトレーサビリティ・システムの実現が望まれるが,それにもRFIDは役立つ。RFIDがあれば,BSE(牛海綿状脳症,狂牛病)や鳥インフルエンザなどが発生した場合,その個体から生産された食品がどこにあり,どこで販売されたかを効率的に追跡できる。また購入した商品に付いているRFIDと発病した個体とを照合することも可能だ。 家電製品などでは,保証書やマニュアルが付いてくるが,RFIDが付いた家電製品なら必要なときにそれらをネットワークからダウンロードできるようになるかもしれない。商品を廃棄する際に,RFIDにより廃棄手順が提示できれば,商品のリサイクル作業を効率化できる可能性もある。 (3)個人生活のなかでRFIDを活用する 米インテルでは,アルツハイマー患者など認知能力の障害に悩む人を支援するためにRFIDの利用技術を研究している 2)。例えば,知人の名前を忘れたときに備えて,知人の写真にRFIDを付けておき,それと対応付けた知人の情報をサーバー上に記録しておく。リーダーにその写真をかざすと,知人の顔と名前などが一致するようになる仕組みだ。このようなことを実現するには,システム面の整備も必要である。RFIDのIDに愛称を付けることに加えて,いろいろな情報やモノとを自由に関連付けられるようにしなければならない。 またRFIDでは,ネットワークを活用することで,モノにサービスをヒモ付けて提供することもできる 3)。 |