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無線ICタグで変わる小売業――ドイツでのスーパーマーケット実験店に見る(第2回-2)無線ICタグで検品,防犯,顧客サービス店頭では在庫量の確認や万引きの防止に
店頭の商品で無線ICタグが張られているのを最初に見たのは,チーズだった。タグは13.56MHz帯のもので,商品の側面に直接張り付けられている(写真3)。商品が店舗に到着した際に,店員が一つずつ張り付けているらしい。 陳列棚はアンテナになっていて,リーダー機能が組み込まれている。商品の納入日時,賞味期限,棚に並んでいる個数などの情報を,無線ICタグを読み取ることで管理している。一つの棚には数十個の商品が並べているが,それらすべてのデータを読み取れる。棚にある在庫量を確認したり,賞味期限切れの製品が並んでいないかを確認する作業が,商品棚に行かなくても可能になっている。 シャンプーには写真4のように,底の部分に無線ICタグが張り付けられていた。このタグも13.56MHz帯の製品で,店舗で張ったらしい。シャンプーでの利用方法はほとんどチーズの場合と同じだが,一つ新しい試みを行っていた。それは買い物客が商品を手に取ると,その商品のコマーシャル・ビデオを陳列棚の上のディスプレイに表示するというものだ。 アンテナはやはり陳列棚に取り付けられており,商品を常時監視している。買い物客が商品を手に取ると,棚の商品数が減るので,それをトリガーにしてビデオを表示させていた。購入する人向けというより,興味があって手に取った人に購入意欲を持たせよう,という印象が強かった。 安全剃刀の刃(写真5)は,商品に無線ICタグが張られていることが,外見ではわからなかった。チーズやシャンプーと異なり,箱の内部にタグが張られていたためである。製造メーカーが出荷前にタグを張り付けているらしい。 リーダーはやはり陳列棚に取り付けられている。安全剃刀の場合,先の2品種のような商品の販売管理目的とは別の目的もあるようだった。「万引き防止」である。 |