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[真価を探る]RFIDプライバシを考える(第1回-3)

2010年のクリーニング店では?



 RFIDの機能や特性とプライバシ問題について,ある程度知識のある専門家の方には,本シナリオのタネ明かしは不要かもしれない。無線ICタグのユニークIDと個人情報とが容易に結び付く場面として,購入時の会員カードやクレジットカードの提示の場面だけでなく,今回のクリーニング店のように所有物を一時的に預けるような場面においても起こりうるのだなという程度で読み流していただきたい。

 ただしRFIDプライバシ問題の本質を,一般的な消費者も含めより多くの方に理解していただくためには,その原因となるRFIDの機能やIDの体系,技術的な対策など,もう少し詳しい補足説明が必要であろう。それにより,「IDしか搭載してないからプライバシは侵害しません」「暗号化/パスワードで保護すれば大丈夫」「せいぜい数メートルしか飛ばないから大丈夫」「消費者に対してRFIDの教育さえちゃんと行えば対策は不要」などといった間違った説明/認識が少しでも是正されるかもしれない。

 次回は,本シナリオの解説を交えながらRFIDプライバシの本質に迫りたいと思う。



***** 次回へ続く *****
※次回の記事へのリンクは,次回掲載時に生成されます。



■著者紹介
きのしたしんごきのしたしんご
NTT情報流通プラットフォーム研究所主任研究員。1991年に大阪大学を卒業後,NTTに入社。以来,研究所にて分散システム,マルチキャスト・プロトコル,セキュリティ,プライバシ保護などの研究開発に従事。2002年からRFIDプライバシ保護技術を研究している。電子情報通信学会会員。
 [2004/03/09]

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