NTTドコモは2005年8月2日,プッシュ型情報配信サービス「iチャネル」の概要を発表した。iチャネルは携帯電話の待ち受け画面にテロップとして天気やニュース,占いなどのコンテンツを表示するサービス。iチャネルの受信機能を搭載した「FOMA701iシリーズ」の出荷と同時に開始する。FOMA701iシリーズは2005年秋以降に発売予定。iチャネルを利用するには月当たり定額157.5円と,iモード使用料315円が必要である。
 
 iチャネルのコンテンツは約2時間おきに更新する。FOMA701iに用意されるiチャネルボタンを押すと,配信された情報の一覧表示が可能。さらに,ここからリンクをたどりiモードで詳しい情報を得られる。iチャネルの情報受信ではパケット利用料は発生しないが,iモードで詳細情報を取得した際には課金される。
 
 端末側でiチャネルのメニューをカスタマイズし,NTTドコモ以外が用意するサイトからも情報配信を受けられる。この場合はiチャネル・コンテンツを配信する事業者がiチャネルに対応したコンテンツとサーバーを用意する必要がある。チャネル配信に必要なシステム構成やコンテンツのフォーマットは今後一般に公開する。チャネルの使い道としては例えば「企業が定期的に社員に向けて情報を発信する」(NTTドコモ夏野剛執行役員)ことが考えられる。

 iチャネルはプッシュ型というものの,システム的にはプル型である。端末が一定時間ごとにサーバーにアクセスし情報を取得する。なお,「端末が情報を取得しに来た際,次にサーバーにアクセスする時間を端末ごとに若干ずらして設定しておくことで,サーバーの負荷が集中しないように工夫している」(NTTドコモ)という。

(岡野 千速,中道 理=日経バイト)