日本AMDは2005年5月31日,クライアント向けのデュアルコア・プロセッサ「Athlon 64 X2」を発表した。2005年6月に出荷開始する。発表したのは4800+,4600+,4400+,4200+の4製品。4800+は動作周波数が2.4GHzで2次キャッシュが各コア1Mバイト。4600+は2.4GHz動作で各コア512Kバイト。4400+は2.2GHz動作で各コア1Mバイト,4200+は2.2GHz動作で各コア512Kバイト。1000個ロット時単価はそれぞれ,11万110円,8万8330円,6万3910円,5万9070円。

 Athlon 64 X2は,先に発表したデュアルコアOpteronからマルチプロセッサ動作用のシステムバスとRegistered DIMM対応を無効にしたもの(参考記事)。製造プロセスは90nmルール。ダイサイズは4800+/4400+が199平方mmでトランジスタ数は約2億3000万,4600+と4200+が同147平方mmで,同約1億5400万(米Intel社のPentium Dはダイサイズは206平方mmでトランジスタ数は約2億3000万)。熱設計の目安となる消費電力(TDP)はいずれも110W(Pentium Dは2.8GHz動作版で95W,3G/3.2GHz動作版で130W)。

(高橋 秀和=日経バイト)

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