米Intel社は2005年3月2日（現地時間），米国サンフランシスコで開催中のIDF Spring 2005において，同社が展開するNOR型フラッシュ・メモリーのロードマップを明らかにした。
同社はこれまでよりもマーケット・セグメントを絞った製品展開を図るという。携帯電話向けに「Sibley（開発コード名）」を提供。これはマルチレベル・セル（MLC）の形で実装したもの。製造プロセスは90nm。108MHzの読み出しにゼロ・ウエイトで対応できるという。書き込み速度は500Kバイト/秒。512Mバイトのパッケージでメーカー向けに供給する。また同じマーケット向けに「Naubinway（開発コード名）」と呼ぶフラッシュ・メモリー用のファイル・システムを提供する。これは同社のFlash Data Integratorの次世代版で，画像や音楽，動画など大容量データを格納する際のオーバーヘッドを小さくするという。
またそのほかの機器組み込み用に「Sixmile（開発コード名）」を提供する。Sixmileは容量，パッケージなど種類はさまざまで，通信機器やデジタル家電，産業機器向けのものになるという。
いずれも2005年内に製品化する。搭載機器も2005年内に出てくる見込みだという。
（北郷 達郎＝日経バイト）
