Airgoが搭載するMIMO技術では,2本のアンテナで異なるデータを送信し,3本のアンテナでそれぞれ受信して合成する。伝送路環境が悪くても3本のアンテナで受信信号を平均化するため高いスループットを維持できる。また,電波の到達距離も長くなる。同社の実験データによると,アクセス・ポイントから30フィート(約9.14m)で約40Mビット/秒,278フィート(約84.73m)でも約13Mビット/秒の実効速度が得られたという。
ちなみに,Airgoは2月16日に日本法人を設立した。記者会見では,見通しがよい部屋で約40Mビット/秒後半の通信速度を実演した。ビットレートが約10Mビット/秒のストリーミング映像を同時に4本流しても映像が乱れることはなかった。今後はチップセットやソフトウェアだけではなく,設計情報の提供なども実施するという。