第2四半期の国内出荷台数は292万5000台(同111%),国内出荷金額は4189億円(同104%)。上半期では,5486万6000台(同107%),7924億円(同99%)だった。台数ベースの伸びに比べ平均単価が全体で14万3000円(同93%)と下がったため,金額ベースでは前年同期を割った。
上半期の国内出荷台数の内訳を見ると,サーバー/デスクトップ型の比率が47%,ノート型の比率が53%だった。ノート型のうちA4ノート型/その他は209万3000台で前年同期比96%と昨年を下回った。一方でモバイルノート型(B5ファイル以下のサイズで重量2kg以下の製品)は81万5000台で前年同期比125%と大きく伸びた。企業でモバイル用のパソコンを推奨する傾向にあることに加え,据え置きで使用する場合ノートパソコンよりもデスクトップを購入するケースが多かったためという。
JEITAは,3半期連続の成長の理由として(1)企業におけるIT投資が好調なこと,(2)各メーカーがAV機能を強化した秋・冬モデルを前倒しして投入したことを挙げている。国内出荷台数のうち企業向けが6割強,個人向けが4割弱。企業向けが伸びているのに対して,個人向けはほぼ横ばい。7月はオリンピックの影響でテレビなどデジタル家電の購入が増えたため個人向けのパソコンは苦戦したが,9月になって秋・冬モデルで挽回。今後,年末商戦で出荷台数を伸ばすとJEITAは見ている。