米Airgo Networks社は2004年10月25日(米国時間),次世代の無線LAN規格として有力視されているMIMO(Multiple Input/Multiple Output)技術を搭載した無線LAN製品の認定を世界各地で取得したと発表した。具体的には米国,日本,EU,カナダ,オーストラリア/ニュージーランドで取得した。

 Airgoは「これまで,競業他社からMIMOは複数のアンテナで同時に信号を送るので,電波の出力制限を超えるのではないかという疑念が出ていた。今回の認定取得により,MIMOは各国が定める電波利用規定に違反しない技術だということが証明できた」(高木映児上席マネージャー)という。

 認証を取得したのは,同社のアクセスポイントと無線LANカードのリファレンス・モデル。「認定取得によりAirgoのチップを組み込んだ製品を出荷するベンダーはこの申請を参考にできるため,認定取得がスムーズになる」(Robert De Martino副社長)という。

(中道 理=日経バイト)