ライブドアは2004年10月26日,パソコンを利用したインターネット電話(ソフトフォン)サービス「livedoor スカイプ」の提供を開始した。ソフトウェアは同社のWebサイトから無料でダウンロードできる。対応OSはWindows XP/2000。今後Linux,Mac OS X,Pocket PC 2003に対応する予定。

 これはルクセンブルクに本社を置くSkype Technologies社が開発したP2P型ソフトフォン「Skype」のライブドア版である。livedoor スカイプ同士だけでなく,従来のSkypeとも通話できる。Skypeは全世界で1300万の登録ユーザーを持つ。他のソフトフォンに比べて,音声品質が良いのが特徴である。

 livedoor スカイプは,今のところ英語版のSkypeを日本語化したソフトを提供するだけだ。今後ヘッドセットを同梱したパッケージ販売を予定している。価格は未定。パッケージの場合,機能を追加したり,固定電話など既存の電話網に発呼する「スカイプアウト」の利用クーポン券(2000円分を無料通話できるなど)をセットにすることを考えているという。スカイプアウトのためのゲートウェイは日本にはまだないが,今後設置する場合,ライブドアも協力する方針だ。固定電話や携帯電話からの着信(スカイプイン)については,現状では050番号を取得できていないため実施のめどは立っていない。

 現在,ライブドアはIP電話サービスとして「livedoor SIPフォン」を提供している。電話機につなぐアダプタや据え置き型の電話端末,無線LANを利用する携帯型の電話機を販売している。livedoor SIPフォンを主としてビジネス向けと位置付け,livedoor スカイプを個人向けにしてサービスを展開する考えだ。

(堀内 かほり=日経バイト)