米IBM社は2004年8月3日(米国時間),同社のリレーショナル・データベース(RDB)「Cloudscape」のソースコードをApache Software Foundationに寄贈したと発表した。Apache Software Foundationは,Webサーバー「Apache」などオープンソースでのソフトウェア開発を手がける非営利団体。寄贈されたコードには「Derby」と名付けられた。IBMはオープンソース開発の成果をCloudscapeに取り込み,商用製品として販売する。2004年の後半には,オープンソースの成果が入った最初の製品が登場する見込み。

 Cloudscapeは元々,2001年にIBMが買収した米Informix社の製品。すべてJavaで作られていて,プログラムのサイズが2Mバイト程度と小さく,手軽に利用できるのが特徴。現在では「Lotus Workplace」「WebSphere Portal」「WebSphere Application Server」などの製品に利用されている。

(八木 玲子=日経バイト)

米IBM社