東芝は2004年7月26日に開催した次世代DVD「HD DVD」に関する説明会で,2005年中にHD DVDプレーヤを発売することを発表した。コンテンツに関しては,ポニーキャニオンが初めて製品化を表明した。価格は現在のDVDの価格帯(3800円程度)とあまり変わらない水準を考えているという。コンテンツの容量などにより若干価格が上がる可能性がある。

 現在HD DVDはROMの仕様のみが規格化されており,記録用の仕様はまだDVD Forumで承認されていない。東芝は,規格化動向にもよるが録画機能も付けた商品を出したい考えだ。

 HD DVDは,高品質のビデオ(HD Video)をターゲットにして開発された規格。片面の記録容量は15Gバイト。次世代光ディスクとしては記録容量が最大27GバイトのBlu-ray Discがあるが,こちらはHDTVの映像を記録することをターゲットにしている。技術的に高度なBlu-ray Discに比べて,HD DVDは現行のDVDの構造とほぼ同じなのでDVDの製造ラインと共用できるのが強みだ。

(堀内 かほり=日経バイト)