グレープシティは2004年7月22日,Javaアプリケーションのパフォーマンス解析ツールの新版「JProbe Suite 5.2J」を発表した。旧版に比べて,起動時や分析時の使い勝手を向上した。2004年9月上旬に出荷を開始する。

 JProbeは,実行時間や生成されるオブジェクト数やヒープ使用量の計測,スレッドの状態監視などの機能を備える。今回は,主に使い勝手を上げるための機能が盛り込まれた。例えば,Apache Software Foundationが開発するビルドツール「Apache Ant」を使って一連の解析が実行できるようになった。XML形式で実行する解析の内容を記述する。異なるOS間で同じ解析が可能。「Javaアプリケーションは,開発環境がWindowsで実行環境がUNIX/Linuxであることが多い。これまでは,WindowsのバッチファイルがUNIXで使えず不便だった」(グレープシティJava事業部の福本裕志氏)。またこれまでJ2EEとJ2SEで共通だった設定画面を分け,それぞれに必要な設定項目だけを表示することでシンプルにするといった工夫もした。

 開発元は米Quest Software社。動作環境は,Windows,Solaris,HP-UX,AIX,Red Hat Linux。ライセンスは2種類あり,特定の開発者が特定のマシンにインストールできる「ノードロックライセンス」が38万6400円。どのマシンにもインストールできるが,ライセンス数内でしか同時起動できない「コンカレントライセンス」が136万2900円。

(八木 玲子=日経バイト)

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