京セラは2004年4月22日,WebブラウザとしてOperaを搭載したDDIポケットのPHS端末「AirH”PHONE」として「AH-K3001V」を同年5月14日より販売を開始すると発表した。価格はオープン。

 Operaを搭載したことで,携帯電話用のコンテンツ記述言語CHTML(Compact HTML)だけでなく,HTML 4.01で記述されたホームページが閲覧可能になった。JavaScriptやクッキー,SSL 2.0/3.0に対応している。ただし,プラグインには対応しておらず,JavaやFlashなどで記述されたページは表示できない。

 搭載する半透過型液晶の画面サイズは320×200ドット(QVGA)である。この画面サイズで全ページを表示できない場合は,十字キーで上下,左右に画面を移動させながらWebページを閲覧する。また,Webページを縦長の画面に再構成して表示するモードもある。例えば,横方向に3分割されているページの場合は,これらを縦に並べて表示する。

 POP3およびSMTP対応のメーラーを搭載しており,インターネットのメールサーバーに接続して電子メールを送受できる。端末単独でWebページやメールをやり取りする際は,32kパケット方式で通信する。
 
 パソコンと付属のUSBケーブルを使って接続し,端末をパソコンの通信アダプタとして利用する場合は,32kパケット方式のほか,64k/32kPIAFS方式も選択できる。

(中道 理=日経バイト)