米IBM社は2004年3月31日,Powerプロセッサを他のメーカーや研究者がカスタマイズして組み込めるようにライセンス供与すると発表した。ソニーがPowerアーキテクチャのライセンスを受けたことを明らかにした。ソニーはPowerアーキテクチャの低電力/高性能な特徴を生かして,多様な家電機器を作るという。

 併せて,Powerプロセッサ・アーキテクチャを組み込むツールなども提供する。具体的には,(1)Powerプロセッサ・アーキテクチャの情報を交換できるコミュニティの設立,(2)組み込みチップ/システム/ボードなどの設計に関するサポート・センターの開設,(3)Powerプロセッサを組み込んだチップの無償シュミレーション・ツールの提供――などを提供する。また,グラフィカルなチップ設計ツール,パッケージ・デザインの最適化,チップ仕様の検証――という三つの機能が入ったツールキットも無償で配布する予定。
 
(中道 理=日経バイト)