ボーランドは2004年2月25日,同社のJavaプログラム開発ツール「JBuilder X」に組み込んで利用できるUMLモデリング・ツールを発表した。2種類の製品からなる。Java2 Enterprise Editionに対応した「Borland Enterprise Studio 7 for Java」と,Webアプリケーションなどの開発者向けの「Together Edition for JBuilder X Developer」である。前者にはJBuilder XのEnterprise版が含まれている。
 UMLモデリング・ツールであるTogetherは,JBuilderの開発環境のなかから利用できる。Javaで記述したプログラムを自動的に解析し,UMLの図にリアルタイムに反映させる。また逆にUMLの定義をJavaプログラムにリアルタイムに反映できる。ソースコードそのものを見るより図示した方がプログラムの構造が分かりやすい。この機能を利用すればコードの全体像が見やすくなる。また設計プロセスからJavaのコーディングにスムーズに移行できるというメリットもある。JBuilder X Developerが備えるコードとGUI設計の相互変換機能と合わせ,「3wayで相互に反映される」(マーケティング部部長の藤井等氏)。
 価格はTogether Edition for JBuilder X Developerが9万8000円。Borland Enterprise Studio 7が65万円。なお2004年9月15日まではTogether Editionfor JBuilder X DeveloperとJBuilder X Developerを合わせて9万8000円で販売する(Together Editionfor JBuilderが6万8000円で,JBuilder X Developerが3万円)。

(北郷 達郎=日経バイト)