単価10円の無線ICタグが登場,日本のベンチャーが使い捨ての用途狙い3月出荷
ICチップをウェハー(円盤状のシリコンの基板)から切り出してアンテナと接合するアセンブリ技術の工夫により,価格を抑えた。アセンブリ技術の詳細については,「特許申請中のため明らかにできない」(日本インフォメーションシステムの外門功社長)という。 利用する無線周波数は2.45GHz帯。サイズが25mm×5mmと小型ながら,最大で約70cmまで通信間隔を空けられる(写真)。1台のリーダーで,複数の無線ICタグを同時に読み取れる。同時に読み取れる枚数は最大100個/秒。メモリーは読み出しだけが可能で,サイズは64ビットである。ICチップの大きさは約1mm角。 日本インフォメーションシステムは,無線ICタグとリーダー/ライターの両方を開発するメーカー。無線ICタグとしては,メモリーの読み出しと書き込みが可能で最大通信距離が1.5mと長い製品や,金属に貼り付けても読み出せる製品などを販売している。これまでの製品は,単価が1000個発注時で約60円からと高価だったので,ほとんどの導入例が無線ICタグを繰り返し使う形態だった。今回の低価格品は,使い捨てで利用する用途を主に見込んでいる。 従来は,米国の無線ICタグ・ベンダーであるSCS社の製品を販売していたが,今回の低価格製品は自社で設計した。製造は台湾の半導体メーカーに委託する。今回の製品のほか,無線ICタグ用の無線周波数として2005年3月にも割り当てられるUHF帯(950M〜956MHz)に対応した無線ICタグを開発している。UHF帯の無線ICタグは,日本自動認識協会が実施している実証実験で性能を検証中である。 (安東 一真=日経バイト,RFIDテクノロジ)
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