ソニーは2004年1月14日,ハードディスクを内蔵する重さ68gの携帯型音楽プレーヤ「Giga pavit HZ-WS2000」を2004年4月に出荷開始すると発表した。記録メディアとしてディスク直径が1インチの小型ハードディスクを採用。ハードディスクを内蔵する音楽プレーヤとしては最薄・最軽量となる。ハードディスクの容量は2Gバイト。価格はオープン。予想実売価格は3万5000円前後の見込み。

 HZ-WS2000はソニーが2002年12月に吸収合併した「アイワ」が開発を担当。アイワブランドで販売される。「アイワブランドなら可能だが,ソニーブランドでは難しい形態の製品もある」(ソニーの高篠静雄副社長)。例えばHZ-WS2000ではファイル形式にmp3を採用。「世界で広く使われているファイル形式」(ソニー アイワビジネスセンターの平内優プレジデント)だからだが,ソニーブランドとしては必須とも言える同社製音楽ファイル形式「ATRAC3」には対応しない。

 ファイルの転送は専用の転送ソフト「Music Transfer」を使う。著作権保護技術として,mp3ファイルをHZ-WS2000に転送する際にファイルの一部を改変してHZ-WS2000内のファイルを別のパソコンに書き戻せないようにする。ただし暗号化処理は施さない。転送ソフトの対応OSはWindows Me/2000/XP。

 パソコンとの接続インタフェースはUSB 2.0(ミニBコネクタ)。外形寸法は幅91×奥行き56×高さ10.6mm。バッテリ駆動時間は8時間。バックライト内蔵の液晶ディスプレイ付きリモコンが付属する。

(高橋 秀和=日経バイト)

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