日本ヒューレット・パッカードは2004年1月13日,カラーレーザー・プリンタ「HP Color LaserJet 3500」を発表,同日出荷開始した。7万9800円と低価格ながら,カラー/モノクロともに毎分12枚の印刷が可能である。

 LaserJet 3500は,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの4色の印刷エンジンを並列に並べたタンデム方式を採用している。一つのドラムを4回回転させて4色を印刷する方式に比べて,高速に印刷できる。同様の方式を採用したレーザー・プリンタは他社からも発売されているが,10万円台後半~20万円前後のものが主流である。今回の日本ヒューレット・パッカードの製品は,有線のネットワーク機能(10BASE-T/100BASE-TX)を搭載した「LaserJet 3500n」でも9万9800円と安価なことが特徴である。

 解像度は600×600dpi。ランニング・コストは「印刷するデータにもよるが,1枚14~15円程度と他社の同等機種並み」(イメージング・プリンティング事業統括コマーシャル・マーケティングビジネスプリンティングの宮園隆担当マネージャ)。大きさは幅500×奥行き447×高さ467mm。リコーの「IPSiO CX3000」など,他社の小型なタンデム製品と比較すれば若干大きめである。

(八木 玲子=日経バイト)

日本ヒューレット・パッカード