センドメールは2003年12月9日,スパムメールをフィルタリングするためのサーバー側ソフトウェア製品「Sendmail Mailstream Anti-spam Solution(MAS) 2.0」を発表,同日出荷を開始した。ターゲットは企業,大学,自治体,ISPなどの大きな組織。価格はオープン。
 
 製品は大きく三つのフィルタを使ってフィルタリングする。最もインターネットに近い部分で動作するのが,メールの単位時間当たり送信量を基にするフィルタ。送信元ドメイン/IPアドレスに対するコネクション数,メールの数などでフィルタリングする。次にあるのが,スパムらしさを判定するフィルタ。統計学的な手法を使って,単語の出現頻度やメールの体裁などからスパムらしさを判定し,ルールに沿って制御をする。例えば,スパムの可能性が50%のものは削除する,それ以下は件名に【spam】と付けるということができる。スパムらしさを判定するエンジンは6週間ごとにセンドメールがアップデートし配布する。最後にあるのが,ユーザーごとに設定するフィルタ。受信拒否リストと受信許可リスト,件名,メールのヘッダー情報などを使ってメールの制御を行う。

(中道 理=日経バイト)