OpenOffice.orgは2003年10月9日,オープンソースで開発を進めているオフィス・ソフトの新版「OpenOffice.org 1.1」の日本語版を公開した。英語版で対応したPDF出力や縦書きに加え,日本語ファイル名の文字化けなどが改修されている。OpenOffice.orgのWebサイトからダウンロードできる。

 1.0に比べ,日本語の対応が進んだ。従来は,「Microsoft Word」で作成した日本語のファイルを「Writer」で開くと文字化けが起こっていた。この問題は英語版の1.1で解決されたが,メニューバーに表示される日本語ファイル名や,現在使用中のフォント名を表示したテキスト・ボックスではまだ日本語が化けていた。今回リリースされた日本語版では,この問題は改修されている。Wordで作成したファイルはレイアウトを崩さずに読み込むことができ,そのままPDF化することも可能。ただ図が挿入されている文書については,一部の図が崩れてしまう現象が見られた。

(八木 玲子=日経バイト)