記録メディアとして急速に普及しはじめた記録型DVDが一同に会した「記録型DVDパビリオン」。ここでは、松下電器産業や日立マクセルなど14社の各種製品が展示されている。DVD-RAM,DVD-R/RW,DVD+R/RWといった各規格のメディア,レコーダー,ビデオカメラ(DVDカム),編集用ソフトが並んでいるのだ。

14社が製品を展示
14社が製品を展示

 DVDのディスクは高速化が著しい。来年には一回書き込み用のDVD-Rが4倍速から8倍速へ,書き換え可能なDVD-RWが2倍速から4倍速,DVD-RAMが3倍速から5倍速になるという。また、DVDレコーダーについては、DVD Multi(DVDフォーラムで規格化したRAM,-R/RW規格)に対応した製品が登場したことが今年の大きな特徴だが、-R/RWと+R/RWの両規格に対応したデュアル規格のDVDレコーダーも、今後、数多く出てくる予定だという。

DVDディスク,レコーダーがズラリと並んでいる
DVDディスク,レコーダーがズラリと並んでいる

 各ブースのなかでも,9月26日に出荷開始するインタービデオジャパンの新製品「WinDVD Creater 2 Platinum」が注目だ。同ソフトは、テレビ番組などを録画したデータをディスク上で編集するための規格 VR(Video Recording)モードで、DVD-RWに直接書き込めるようにした点が新しい。これまで他社製品では、パソコンでVR編集する場合は,DVD-RAMとVR形式か、DVD+RWと+VR形式の組み合わせにしか対応していなかった。WinDVD Creater 2 Platinumでは、DVD-RWでも直接VR編集できるようにして,すべての規格に対応させた。

インタービデオジャパンの「WinDVD Creater 2 Platinum」
インタービデオジャパンの「WinDVD Creater 2 Platinum」

 記録型DVDといえば,パソコンで編集した画像データを記録したり,DVDレコーダーでTV番組を録画するといった使い方が一般的で、CD-RやVHSビデオに変わる記録媒体として、対応製品の発売が相次いでいる。しかし、DVD-RAMやDVD-R、DVD+Rといった規格が乱立しており、どの規格に対応した製品を買ったらいいのかが分かりにくいのが実情だ。記録型DVD製品の購入を迷っている人は,記録型DVDパビリオンに立ち寄り、説明員に質問するとかなり参考になるだろう。

(堀内 かほり=日経バイト)