ソニーは2003年8月19日,データ線をパラレルにしてデータ転送速度を高速化した2種類の小型メモリースティックを発表した。一つは,2003年3月に発売した「メモリースティックPRO」を約1/3サイズに小型化した「メモリースティック PRO Duo」。もう一つは,従来からある「メモリースティック Duo」を新たにパラレル・インタフェースに対応させたもの。こちらは,高速転送に対応していない従来の機器では,シリアル転送のメモリースティック Duoとして使える。両者とも著作権保護技術「マジックゲート」に対応している。

 いずれも最高データ転送速度は160Mビット/秒。ただし,メディアを挿す相手側の機器が高速データ転送に対応している必要がある。現在,高速データ転送に対応している機器は,欧米で発表したデジタル・カメラ「DSC-F828」のみ。同日,日本で発表したデジタル・カメラ「DSC-U50」は,メモリースティック PRO Duoも使えるが,高速データ転送には対応していないため,転送速度は従来のメモリースティック Duoと同等になる。

 価格はいずれもオープン。メモリースティック PRO Duoの予想店頭価格は,512Mバイト製品が3万5000円前後,256Mバイト製品が1万5300円前後。それぞれ10月24日,9月19日に発売する。パラレル対応のメモリースティック Duoは,128Mバイト製品が8000円前後,64Mバイト製品が5200円前後 ,32Mバイト製品が3000円前後 。いずれも9月19日に発売する。

(堀内 かほり=日経バイト)