米The Mozilla Organization(mozilla.org)は2003年7月22日,オープンソースで開発しているWebブラウザ「Mozilla」の新版である「1.5アルファ版」を公開した。これまで同団体は,メーラーやWebオーサリング・ツールなどを統合した従来の形のMozilla(Mozilla Seamonkey)は1.4で終わりで,1.5以降は軽量で高速な単体のWebブラウザ 「Mozilla Firebird」をベースに開発するとしていた(以前の記事参照)。しかし,移行作業の遅れから,結局Mozilla 1.5は以前と同じSeamonkeyベースのブラウザとしてリリースされることになった。

 同団体が公表しているロードマップでは,Mozilla 1.5ベータ版は2003年8月8日,Mozilla 1.5正式版は同年9月3日に登場する計画になっている。Mozilla Firebirdの新版である0.7はMozilla 1.5正式版と同時期に公開するという。その後,MozillaをFirebirdベースに移行させる。つまり,MozillaがFirebirdベースになるのは,早くても1.6以降になる。Mozilla 1.6は,アルファ版が2003年10月8日,ベータ版が同年11月5日,正式版が同年11月26日に公開される予定。

(大森 敏行=日経バイト)