米The Mozilla Organization(mozilla.org)は2003年6月30日,Webブラウザの新版「Mozilla 1.4」(写真)を発表した。同団体のサイトからダウンロードできる。また,米Netscape Communications社は同日,Mozilla 1.4をベースに開発したWebブラウザ「Netscape 7.1」を発表した。

 メーラーやWebオーサリング・ツールなどを統合した従来の形のMozillaは今回の1.4で終わりになる。1.5以降のMozillaは,軽量で高速な単体のWebブラウザ 「Mozilla Firebird」をベースに開発される。1.4系列は安定版として残り,バグやセキュリティ・ホールの修正は続けられる。

 Mozilla 1.4は,Windowsで利用されているNTLM認証を新たにサポートしたのが特徴(Windows版Mozillaのみ)。「Windows統合セキュリティ」を使うよう設定されている米Microsoft社製サーバー製品と通信できるようになった。スパムメールのフィルタ機能や画像の自動リサイズといったMozilla 1.3で採用された新しい機能も引き続き搭載している。

(大森 敏行=日経バイト)