日本ヒューレット・パッカードは2003年4月16日,米Microsoft社のOS「Pocket PC 2002」を採用した携帯情報機器「hp iPAQ Pocket PC h5450」を発表した。筐体前面の下部に感熱式のセンサーがあり,ここで指紋を照合できる。価格は6万9800円。同年5月中旬に出荷開始する。

 指紋照合は起動時の認証に使う。認証は指紋だけでなく,英数字のパスワードも利用可能。両方必要とすることもできる。パスワードのみで認証する場合,セキュリティ・レベル低下を防ぐために設定した回数認証に失敗すると全データを初期化する機能もある。

 h5450の主な仕様は,CPUが400MHz動作のIntel PXA250,ディスプレイが240×320ドット表示の3.8インチ型半透過型TFT液晶パネル,メモリーが64Mバイトのユーザー領域と48Mバイトのシステム領域。インタフェースとしては,IEEE802.11b準拠の無線LAN,Bluetooth,SDIO対応SDカード・スロットを備える。外形寸法は幅84×厚さ16×高さ138mm。重さは約206g。バッテリ駆動時間は無線インタフェース使用しない場合で約12時間。

(高橋 秀和=日経バイト)

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